今日

 晩飯にラーメンを食べようかマックを食べようか、昼食の残骸を片付けながら悩んだ末に、家に近いマックにしたが、食べ終えた瞬間にラーメンにすればよかったと後悔した。いつもそうだ。終わった後に選択が間違っていたことに気づく。例えば中学の部活。サッカーは小学生の頃からやっていたが、中学三年生の夏の引退試合が終わった後に、他人の体液、特に他人の汗に対しては潔癖症のところがある自分には向いていなかったことに気づいた。ディフェンスなんて相手選手との接触が激しいポジションをやっていただけに致命的だった。引退試合が終わった後に、他の部員達が、自分だけ誘われない打ち上げの話をしていたのを今でも覚えている。八月上旬、僕の肌はまだ茶色く焼けていた。その数年後に頭を茶色くするとは思ってもみなかった。中学時代の記憶は部活を引退した後のことしか殆ど覚えていないので、部活がどれほど精神に負荷をかけていたのかが分かる。今あの頃に戻るなら、絶対に部活には入らない。多分友達も作らず、近づいてくる人間は広辞苑の角で額を殴る人間になっていると思う。運動部どもよ、人間の知識の力を知れ。